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2025年2月18日更新
保井コノ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 横川 光司
第9回保井コノ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を保井コノ賞候補者として学長に推薦し、了承を得ました。
「保井コノ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください
白根 道子 氏
(名古屋市立大学大学院薬学研究科教授)
白根氏は、脳神経系の発生や機能制御の分子機構の解明に取り組み,細胞内膜タンパク質FKBP38が神経系の分化発生に必須であることを示しました。また、神経突起伸長を促進する細胞内膜タンパク質Protrudin を発見し、細胞内輸送により膜成分を神経突起先端に供給するメカニズムを明らかにした研究は生命科学の分野における非常にインパクトある研究でありました。近年では、オルガネラ間膜接触部位を介した脳神経系の制御メカニズムの研究を展開し、積極的に基礎研究を推進しています。
以上のことから、本選考委員会は白根氏の顕著な業績は保井コノ賞を授賞するに大変相応しいと判断しました。